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#アガガプ


書きかけ


恋人になってからキスするまでは長かったのに、そこから性行為に至るまでは早かった。
とはいえ他人がどれほどの時間をかけてそこに至るのかを調べたことはないので、あくまでもアガレスの感覚としては。の話である。
お互いに初めてであれば勝手が分からず良い雰囲気などというものは早々のうちにたち消えた。予習は二人でそれなりにしていたものの、実際にするとなればガープの身体的な特徴のこともあり、途中で二人でス魔ホを使って検索をかけもした。いわゆるペッティングのみであったのに、なんだか随分と時間をかけたような気がするが、実際のところ互いに触れていた時間は短かった。
アガレスはシショーの上で寝返りをうつ。普段ならとっくに眠っている時間だが、今日は目が冴えて眠れない。
繰り返し思い出すのはガープのことだ。そして性行為のことでもある。思えばアガレスはガープと出会ってから、なんだかんだで色んなことが今まで以上にうまくいっていた自覚がある。だから今回も、なんとなくうまくいくだろうと思っていたのだ。見知らぬ他人が描く恋物語のような、あるいはクラスメイトであるリードが憧れるような、よくわからないけれど気持ちが良くて幸せになれるような感覚を味わえると思っていたのだ。
結果はといえば、幸せというよりはなんだか妙なしこりが胸に出来てしまったような感覚だ。行為自体はそれなりに気持ちよかったけれど、こんなもんか。という思いがあった。同時にガープはどうだったのだろうと考えた。


▲たたむ

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