No.1288

代理出産のドキュメンタリーはいくつか見たんだが、強烈な印象に残ってるのは、軍事事故で死亡した息子の死骸から精子を取り出し、その精子と代理母を使って孫を産もうとする母親のドキュメンタリー。
イスラエルの話なんだが、産めよ増やせよが賛称されるユダヤ的価値観と、資本主義、レイシズム、血統主義的な価値観等が混じり合って成立しているので、見るとめちゃくちゃ削られます。アジアンドキュメンタリーズにある。
一緒に読んだ方がいいのは『母親になって後悔してる』
これらの本や映画はイスラエルがなぜああもガザに対して強気に出れるのか、その一片を理解できる。


他にも同性愛者の子供に偽装結婚させようとするが、相手が気に入らないから次は代理母で血を繋げって言い出す父親の話とかもある。もちろん望んで代理母使った同性愛者も出てくるけど、当たり前だが代理母使うのは絶対数の多さから異性愛者が多いので異性愛者も出てくる。というかイスラエルの例も父親が同性愛者の息子に代理母使わせようとするのも、問題は血統主義と家父長制と資本主義と格差社会なので、なんで代理母でLGBTQが非難されてるんですかねえ……。の気持ち。
インドなんて去年最高裁が同性婚は認められないとの結論を出したことからわかるように、別に近代史でLGBTQに優しくないし寄り添ってもいない国だけど、代理出産ビジネスを国で推して問題起こしまくって全面禁止にした過去があるやろ。
正直、異性愛のパワーカップルが代理母使うことが多く、好きな俳優女優が使ったりするので、まあ映画好きが故に代理母に関して調べたことあるんだが、あんなもん倫理的になしだなし。
その上でLGBTQ批判したって代理母なくならんだろ、ばーか。の気持ちある。
ばーか。LGBTQがいなくなったって、異性愛者も子供を作って血を繋げたいだけの人間も消えんのだ。

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