No.2561

書き出しが決まらねえ

 卒業した後も、アブノーマルクラスの面々はバビルスに訪れることがよくあった。理事長の孫である入間が魔王候補となった一方で、教師として働き始めたからである。
 十三冠が各々の領地を統治しながらまた別の役職にも就いているように、魔王候補も英才教育を受ける一方で、一人の悪魔として働くことを求められた。
 学生という繭の中から見えるものと、社会の一員として見えるものは全く違うからである。
 彼らの進路は彼ら自身に委ねられ、レイヂが最も重要な戦線を維持する北の軍で、ラズベリィが魔界最大の賭場で働くことを選んだように、入間はバビルスで働くことを選択した。


「ガープ先生!」
 子供達が笑いながらガープを呼んだ。抱きついてくる一年生に「危ないでござるよ」と言いながら、ガープは▲たたむ

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