No.3038

アガガプのボツシーンでも載せとくか
あれだけだとなんで知っていたのか分かんないよな〜と思いつつ、でも助長にならんか?って削ったところ。製本する際、サンプルに載せてるやつに一文だけ書き足すかもしれん。



 ——今からあなたたちを水につけるけれど、顔のことは気にしなくていいわ。
 これは特訓の直前に、講師であるウェパルがガープに告げた言葉だ。前半のぶっ飛んだ内容と、告げられた直後には水の中だったので聞き返すことはできなかったが、その言葉はアガレスがいつの間にか抱いていた疑問を確信に変えるには十分だった。
 
「……気づいていたんでござるか」
 ぽつり。と足元の暗闇に溶けるような声でガープは言った。いつの間にかガープが魔術で付けた光は小さくなっていてたが、アガレスは自分で火を灯すことはしなかった。
 アガレスはジッとその姿を見つめた後、今度は隠すことなくひとつ大きく息を吐いた。
「そりゃあ、あいつがあれだけ心配してみせれば何かあるってくらい分かるっての」
 訓練中タガが外れるウェパルは、それでもアガレスとガープの精魂尽きる一日の終わりには、正気に返って反省しながら泣き出すことが多かった。グッタリとした二人を寝かし付けながら『大丈夫』『見えてないわ』『ちょっと忘れちゃった時もあったけど、私も気をつけていたから』と何度も何度も繰り返されては、気付いていない振りすらできはしない。
「拙者は……」
「別に」
 ▲たたむ


このアガレスは暴きたいわけではなかったのでサクッと削った。

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