No.33

#映画
とりあえず忘れないうちに福田村事件の嫌だったところ

・いい加減『正しさ』をぶつける役を、おっさんから見たら女の子にも見える若くて可愛らしい外見の女優さんに一任するのは辞めてほしい。
若い女性に会社を変えて欲しいと言いつつトップはおっさんだけの会社の広報じゃないんだぞ。
いい加減老若男女のバリエーションを増やしてほしい。

・虐殺に対し、夫が死んだと思い込み、心神喪失に至った女性が殺害の最後のスイッチを押した点。
よくある作劇ではあるがそれ故に精神障害者への偏見を強化しかねないものだった。あそこで男性から女性に一瞬主導権が切り替わったのもダメ。女性や障害者が虐殺に関わっていなかったとはとても言えないが、あの場面では急すぎるし、それまで綿密に虐殺に至るまでの描写を積み重ねていたマジョリティである心身ともに健康な男性の罪をもかぶってしまいかねないものだった。

・部落差別と人種差別の交差性が描かれたのは良かったが、それゆえに両方がぼやけてしまっていた点。
福田村事件に関して部落差別や地方民への偏見があったのが確かなら、そこをしっかり書き、それと同様に『朝鮮飴売りの少女』ではなく、彼女の名前をきっちり観客に残すことが出来たはず。
というか『命と魂』を天秤にかけられた状況で、己の名前を叫んだ『朝鮮飴売りの少女』の名前がエンドロールで出てこなかったの、流石にお粗末としか言えないが!?何してんの?

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