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No.3556
ソンエリ(無配サンプル)
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後頭部が暖かい。
まだ半分ほど夢の中にいるソーンズは、違和感を覚えて目を開けた。鼻先に何かある。光が透けるそれはよく見れば毛布であり、頭の下にあるのは人間の身体のようだった。
暖かいわけだ。そう思ったソーンズは、一度二度、瞬きをして寝返りをうつ。ゆったりとしたリズムで頭が上下することを考えると、相手の腹を枕にしているようだった。頬に感じるスウェットの感触と、その色から枕はエリジウムだろうと予想ができた。十二月三十一日の夜七時から前夜祭が行われ、零時になった途端に始まった新年のパーティーで、ソーンズの記憶の最後に残っているのもドゥリン達が作ったビールを飲んでいたエリジウムだ。ぼんやりとホシグマやペンギン急便の者達の記憶もある。彼らに進められて美味い酒を飲み、つまみを食べた記憶も。
ストレス発散の機会が少ないロドスにおいて、こうしたパーティーは無礼講だ。であれば空調の効いたパーティー会場の床で寝てしまっても、無理に起こされることはない。毛布は誰かからの慈悲だろう。風邪は万病のもとである。
であればもう少し寝ていても構わないかと、ソーンズは目を閉じた。わずかにパーティー会場の片付けをしている気配を感じるが、見えていないので夢だと思うことにした。
しかし彼の二度寝を妨げる者がいた。
「……ん。……ぁれ?」
パタパタと、毛布越しに頭を触られる。乗っているものの形を確かめ、正体を探るように手が動き、そして正解を見出せなかったのか、僅かに枕が動いた後、毛布が持ち上げられた。
「ソーンズじゃん」
目が合った。
▲たたむ
2025.01.11 22:32
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後頭部が暖かい。
まだ半分ほど夢の中にいるソーンズは、違和感を覚えて目を開けた。鼻先に何かある。光が透けるそれはよく見れば毛布であり、頭の下にあるのは人間の身体のようだった。
暖かいわけだ。そう思ったソーンズは、一度二度、瞬きをして寝返りをうつ。ゆったりとしたリズムで頭が上下することを考えると、相手の腹を枕にしているようだった。頬に感じるスウェットの感触と、その色から枕はエリジウムだろうと予想ができた。十二月三十一日の夜七時から前夜祭が行われ、零時になった途端に始まった新年のパーティーで、ソーンズの記憶の最後に残っているのもドゥリン達が作ったビールを飲んでいたエリジウムだ。ぼんやりとホシグマやペンギン急便の者達の記憶もある。彼らに進められて美味い酒を飲み、つまみを食べた記憶も。
ストレス発散の機会が少ないロドスにおいて、こうしたパーティーは無礼講だ。であれば空調の効いたパーティー会場の床で寝てしまっても、無理に起こされることはない。毛布は誰かからの慈悲だろう。風邪は万病のもとである。
であればもう少し寝ていても構わないかと、ソーンズは目を閉じた。わずかにパーティー会場の片付けをしている気配を感じるが、見えていないので夢だと思うことにした。
しかし彼の二度寝を妨げる者がいた。
「……ん。……ぁれ?」
パタパタと、毛布越しに頭を触られる。乗っているものの形を確かめ、正体を探るように手が動き、そして正解を見出せなかったのか、僅かに枕が動いた後、毛布が持ち上げられた。
「ソーンズじゃん」
目が合った。
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