No.3618

手癖ウルデプのおまけ書いてる。




 出来る限り気配を消したつもりだったが、リビングを覗こうとしたところで声をかけられた。
「入っていーよ」
 声の主はウェイドだ。ローラは小さく息を飲んだ後、おそるおそる暗いリビングへと踏み込んだ。照明を落とした部屋で、映画を流すテレビだけが光っている。
 その光を浴びたウェイドが、ローラを見て小さく微笑んだ。
「喉乾いちゃった?」
「うん、水でも飲もうと思って……ローガン、寝てるの?」
 ローラはそっと、ウェイドの座っているソファに近寄った。ウェイドの隣には、彼の肩に頭を預けて目を閉じたローガンがいる。その姿に驚いてローラが問いかければ、ローガンがうっすらと瞼を開き「起きてる」と掠れた声で言った。
 どう考えても、半分夢の中にいる。
 睡魔を払おうとしているのか、

▲たたむ

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