No.1596

#イザカク
書きかけメモ


 イザナは時々鶴蝶が一人暮らししている部屋にやってくる。大抵は夜だ。集会の後、別々に帰ったのに一時間ほどしてから現れることもある。
 何か食べるか? と聞くとイザナは何も言わない。けれど、何か食べたか? と聞くと必ず、食べてねえ。と返ってくる。
 なので簡単なものを作って出すが、イザナはすぐに食べるのを辞めてしまう。残ったおかずやご飯は翌朝の鶴蝶の朝食になるので勿体無いとは思わないが、施設にいた時より食べないのは気になった。とはいえそれを口にすれば殴られる。
 施設の頃からの付き合いなので、イザナが味に飽きやすいのは知っていた。同時に職に対して好奇心が旺盛なのも知っていた。知らない味にはすぐに手を出す。

施設の食事は必ず小鉢と味噌汁が付いていた。

イザナは食事をするならおかずの種類が沢山ある方がいいし、人がたくさんいた方がいい。

満漢全席でも作れるようになるか。鶴蝶は思った。
▲たたむ

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