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アガガプ掌編で一番イロモノっぽいののサンプル載せとくか……
アガレスにストーカーができる未来小話
アガレス・ピケロにストーカーが出来たと聞いた時、クロケル・ケロリが真っ先に告げたのは「どうしてそれを私に言うの?」という問いかけだった。
実際、魔王候補であるイルマのオトモダチであり、元アブノーマルクラスであるため他の悪魔より親しい自覚はあるものの、二人の位階が八となってからは多忙で顔を合わせることも減っていた。
最後に会話したのはアガレスに設営を頼んだ十三月のライブの打ち上げの時だったか。とクロケルが記憶を辿っていると、アガレスの部下になったばかりだという悪魔は「くろむ様がこちらへお越しになられると聞いたので」と口にした。
確かにクロケル・ケロリことアイドル・くろむは来月アガレスが逗留する未開の地でライブを行うことになっていた。
ケロリ達が学生時代から続く北の戦争は、一進一退を繰り返し、今は戦火が拡大傾向にある。こちらも魔王候補のレヴィアタン・レイヂが戦場に入り、周辺地域を治める十三冠も関わっているが、長引く戦火に住む土地を失う悪魔は増加傾向にある。それでも生まれ育った土地を離れぬ悪魔もいるが、多耳族のように新たな土地で暮らすことを選ぶ、あるいは余儀なくされる悪魔もいる。
アガレスが逗留しているのは、後者の悪魔達がいる土地だ。
アガレスはその家系魔術を使い、慣れない土地で新たな生活を始める者たちの住居を整える役割を担っていた。なにせ多くの悪魔は多耳族のように様々な土地へ奉公へ出かける必要はなく、地域による気候や地質の違いに対し『耳』を使って適応した経験もない。
大人が戦場に駆り出され、子供が多いなら尚更で、そしてそのような不安定な状況ではストレスが溜まりやすい。戦場に近い土地に暮らすほど、元祖返りや悪周期で犯罪をしやすくなるという研究もある。
故にその対策として、数年前からくろむのようなアイドルが、新たな生活を始める悪魔達の元へ定期的に派遣されるようになっていた。
昨日行ったライブの打ち合わせ内容を思い出し、ケロリは首を傾げてみせる。
「スケジュール的に、彼と会う予定はなかったはずだけれど」
「それは把握しております。しかしながら、一言で良いので会話をしていただければと」
くろむ様であれば、あの方も諦められると思うのです。
まるで玉座に座る魔王へ懇願するように、アガレスの部下は頭を下げた。
その様子を見て、ケロリはひとつため息を吐いた。
アガレスの『ストーカー』である悪魔は、ケロリでも知っている有名悪魔だ。位階はケロリ達よりひとつ下の七ではあるが、厄介なのは先の大戦では三代英雄の下で名を残しただけでなく、時代を遡れば三代前の魔王から勲章を賜った家系の本家筋であることだ。
箱入りであるというその悪魔は悪魔学校を出てすぐに己の曾祖母や祖父、そして母のように戦場で名を上げようとしたのだが、戦場に行くまでの道のりで、アガレスと出会ってしまい、その眉目秀麗な顔立ちに一目惚れをしてしまったらしい。
うっかり認識阻害効果のあるアイマスクを付け忘れていただけなのに、アガレスからすればとんだ災難である。
悪魔は欲に忠実な生き物だ。
その悪魔は恋も初めてで、さらに直情的な性格だった。
▲たたむ
ストーカーは一言も喋らないし、描写はほぼここで終わりで、あとはケロリがしゃあないな〜も〜みたいな感じになって、最終的にアガガプで終わります。
アガレスにストーカーができる未来小話
アガレス・ピケロにストーカーが出来たと聞いた時、クロケル・ケロリが真っ先に告げたのは「どうしてそれを私に言うの?」という問いかけだった。
実際、魔王候補であるイルマのオトモダチであり、元アブノーマルクラスであるため他の悪魔より親しい自覚はあるものの、二人の位階が八となってからは多忙で顔を合わせることも減っていた。
最後に会話したのはアガレスに設営を頼んだ十三月のライブの打ち上げの時だったか。とクロケルが記憶を辿っていると、アガレスの部下になったばかりだという悪魔は「くろむ様がこちらへお越しになられると聞いたので」と口にした。
確かにクロケル・ケロリことアイドル・くろむは来月アガレスが逗留する未開の地でライブを行うことになっていた。
ケロリ達が学生時代から続く北の戦争は、一進一退を繰り返し、今は戦火が拡大傾向にある。こちらも魔王候補のレヴィアタン・レイヂが戦場に入り、周辺地域を治める十三冠も関わっているが、長引く戦火に住む土地を失う悪魔は増加傾向にある。それでも生まれ育った土地を離れぬ悪魔もいるが、多耳族のように新たな土地で暮らすことを選ぶ、あるいは余儀なくされる悪魔もいる。
アガレスが逗留しているのは、後者の悪魔達がいる土地だ。
アガレスはその家系魔術を使い、慣れない土地で新たな生活を始める者たちの住居を整える役割を担っていた。なにせ多くの悪魔は多耳族のように様々な土地へ奉公へ出かける必要はなく、地域による気候や地質の違いに対し『耳』を使って適応した経験もない。
大人が戦場に駆り出され、子供が多いなら尚更で、そしてそのような不安定な状況ではストレスが溜まりやすい。戦場に近い土地に暮らすほど、元祖返りや悪周期で犯罪をしやすくなるという研究もある。
故にその対策として、数年前からくろむのようなアイドルが、新たな生活を始める悪魔達の元へ定期的に派遣されるようになっていた。
昨日行ったライブの打ち合わせ内容を思い出し、ケロリは首を傾げてみせる。
「スケジュール的に、彼と会う予定はなかったはずだけれど」
「それは把握しております。しかしながら、一言で良いので会話をしていただければと」
くろむ様であれば、あの方も諦められると思うのです。
まるで玉座に座る魔王へ懇願するように、アガレスの部下は頭を下げた。
その様子を見て、ケロリはひとつため息を吐いた。
アガレスの『ストーカー』である悪魔は、ケロリでも知っている有名悪魔だ。位階はケロリ達よりひとつ下の七ではあるが、厄介なのは先の大戦では三代英雄の下で名を残しただけでなく、時代を遡れば三代前の魔王から勲章を賜った家系の本家筋であることだ。
箱入りであるというその悪魔は悪魔学校を出てすぐに己の曾祖母や祖父、そして母のように戦場で名を上げようとしたのだが、戦場に行くまでの道のりで、アガレスと出会ってしまい、その眉目秀麗な顔立ちに一目惚れをしてしまったらしい。
うっかり認識阻害効果のあるアイマスクを付け忘れていただけなのに、アガレスからすればとんだ災難である。
悪魔は欲に忠実な生き物だ。
その悪魔は恋も初めてで、さらに直情的な性格だった。
▲たたむ
ストーカーは一言も喋らないし、描写はほぼここで終わりで、あとはケロリがしゃあないな〜も〜みたいな感じになって、最終的にアガガプで終わります。
ベラドンナの恋人/ベラドンナの恋人を読んでいるよ https://api.ciao.shogakukan.co.jp/ldg?t=...
アガガプエロが進まないので息抜きにDとオラ書こうとしたらスタースクリームの口調わかんなさすぎてギブアップせざるを得なかった。
Dオラになるはずだった。
「近いんですよあんたら」
スタースクリームの言葉に、メガトロンが顔を上げた。この虚を突かれたような顔を見るたびに、スタースクリームは目の前の破壊と暴力を体現したような機体が、己よりずっと年下なのだと思い知らされる。
言葉の真意を探るように、赤いオプティックを眇めた機体にスタースクリームはもう一度、噛んで含めるように告げてやる。
「距離が近いんですよあんたら。まるでアイアコンの外に出たてのひよっこみたいだ。別にコグ無しの頃のあんたらがちちくり合う関係だっただろうがなんだろうが良いですがね。今はトップ同士なんですから、距離感てもんがあるでしょう。あ〜んな近い距離で『お話し』してたら変な勘繰りのひとつやふたつ起こす機体も出てきますよ」
「なっ……!」
言えば、メガトロンはようやくスタースクリームの言いたい事が理解できたようだった。
そんなわけはない。とでも言いたげに口を開き、しかし本日の自分の行動を思い出したのだろう。しばらく目を泳がせた後、メガトロンはスタースクリームから視線を外し、その後ろに控えるショックウェーブとサウンドウェーブに目を向けた。二機とも先ほどまで興味深げにスタースクリームとメガトロンの会話を伺っていたにも関わらず、わかりやすく視線を外す。
その様を見て、メガトロンは一つ息を吐いてみせた。
「……それほどまでにあからさまか?」
「そりゃあもう」
三機が頷くのを見るまでもなかった。なにせメガトロンにも思い当たる節は十分あった。
あの子たちはどうしてる? とオプティマスプライムが問いかけてきたのは、会議がおわってすぐの事だった。メガトロン率いるディセプティコンとアイアコンの間に協定が結ばれて数サイクル。
「……気をつけよう」
▲たたむ
Dオラになるはずだった。
「近いんですよあんたら」
スタースクリームの言葉に、メガトロンが顔を上げた。この虚を突かれたような顔を見るたびに、スタースクリームは目の前の破壊と暴力を体現したような機体が、己よりずっと年下なのだと思い知らされる。
言葉の真意を探るように、赤いオプティックを眇めた機体にスタースクリームはもう一度、噛んで含めるように告げてやる。
「距離が近いんですよあんたら。まるでアイアコンの外に出たてのひよっこみたいだ。別にコグ無しの頃のあんたらがちちくり合う関係だっただろうがなんだろうが良いですがね。今はトップ同士なんですから、距離感てもんがあるでしょう。あ〜んな近い距離で『お話し』してたら変な勘繰りのひとつやふたつ起こす機体も出てきますよ」
「なっ……!」
言えば、メガトロンはようやくスタースクリームの言いたい事が理解できたようだった。
そんなわけはない。とでも言いたげに口を開き、しかし本日の自分の行動を思い出したのだろう。しばらく目を泳がせた後、メガトロンはスタースクリームから視線を外し、その後ろに控えるショックウェーブとサウンドウェーブに目を向けた。二機とも先ほどまで興味深げにスタースクリームとメガトロンの会話を伺っていたにも関わらず、わかりやすく視線を外す。
その様を見て、メガトロンは一つ息を吐いてみせた。
「……それほどまでにあからさまか?」
「そりゃあもう」
三機が頷くのを見るまでもなかった。なにせメガトロンにも思い当たる節は十分あった。
あの子たちはどうしてる? とオプティマスプライムが問いかけてきたのは、会議がおわってすぐの事だった。メガトロン率いるディセプティコンとアイアコンの間に協定が結ばれて数サイクル。
「……気をつけよう」
▲たたむ
トランスフォーマーONEというか
Dオラの話なんですが、今まで一人きりのプライムとして立たなければならなくなったオプティマスプライムが、メガトロンと二人でサイバトロンを支え、もしもの時はマトリクスをメガトロンに託すと約束する様が見たい気持ちになるし、
そうして重荷を少しだけ他機に預けることのできたオプティマスプライムが以前のオライオンパックスのように、あるいはメガトロンがD-16のように笑う時がくるといいな〜になる。
スタースクリームはじめ、メガトロンの強さについていった面々はそうして昔の顔を覗かせられるの嫌そうな気はしている。▲たたむ
Dオラの話なんですが、今まで一人きりのプライムとして立たなければならなくなったオプティマスプライムが、メガトロンと二人でサイバトロンを支え、もしもの時はマトリクスをメガトロンに託すと約束する様が見たい気持ちになるし、
そうして重荷を少しだけ他機に預けることのできたオプティマスプライムが以前のオライオンパックスのように、あるいはメガトロンがD-16のように笑う時がくるといいな〜になる。
スタースクリームはじめ、メガトロンの強さについていった面々はそうして昔の顔を覗かせられるの嫌そうな気はしている。▲たたむ
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